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2012年04月01日

県民の命を盾にする、PAC3 配備に反対。

 北朝鮮の人「工衛星ロケット」打ち上げを「弾道ミサイル」と見なして、沖縄本島、石垣、宮古に、PAC3の配備が進められている。
 
 この問題は、単に迎撃ミサイルが物理的に沖縄に配備される という問題ではなく、北朝鮮のロケットを破壊することを目的として配備される・という点をみおとしてはならない。

 政府(防衛大臣)は、(3 月27 日)、破壊措置部隊等に対して、自衛隊法第82 条の2第3 項の規定に基づく「弾道ミサイル等に対する破壊措置に関する命令」を発した。

 自衛隊法82条は、

 弾道ミサイル等(弾道ミサイルその他その落下により人命又は財産に対する重大な被害が生じると認められる物体であつて航空機以外のものをいう。以下同じ。)が我が国に飛来するおそれがあり、その落下による我が国領域における人命又は財産に対する被害を防止するため必要があると認めるときは、内閣総理大臣の承認を得て、自衛隊の部隊に対し、我が国に向けて現に飛来する弾道ミサイル等を我が国領域又は公海(海洋法に関する国際連合条約に規定する排他的経済水域を含む。)の上空において破壊する措置をとるべき旨を命ずることができる。

 というのであり、我が国に飛来するおそれがあり、その落下により我が国領域における人命又は財産に対する被害が生じる可能性をみとめ、これを破壊するよう命じたのであり、その実践のために、沖縄にPAC3 を配備するというのである。

 破壊の場所は日本領土にとどまらず、公海上でも実行が可能である。

「実施部隊の運用に係る防衛大臣の指揮」は、統合幕僚長を通じて行い、これに関する防衛大臣の命令は、統合幕僚長が執行するものとする。とされているが、
 
  この命令の実施に関し必要な細部の事項は、統合幕僚長に指令させる。(弾道ミサイル等に関する破壊措置に関する緊急対処要領)(平成19 年3 月27 日閣議決定) のである。

 つまり、防衛大臣の「弾道ミサイル等に対する破壊措置に関する命令」 が出されれば、その実行は、軍人である、統合幕僚長にゆだねられてしまう。PAC3の発射ボタンは、文民の防衛大臣ではなく、軍人の統合幕僚長 にゆだねられてしまっているのである。

 実戦へ引き金は、軍人にゆだねられ、戦後はじめて、日本は再び、戦争状態に突入してしまったのである。

 仮に、ロケットに対する攻撃を加えれば、これは国の交戦権の行使にあたり、報復戦争が開始される危険性に直面することになる。

 易々と受け入れる沖縄県は、県民の生命を盾に差し出すことになることを本当に認識しているのであろうか。

 PAC3 の配備が、県民の命と安全を守るなど、とんでもない虚偽 である。

 沖縄戦の教訓は、どこに言ってしまったのだろうか。

 
嘉手納PAC3移動 普天間基地とコートニーへ(2011年です。)
 
http://www.youtube.com/watch?v=H0XO9TXwIVk&feature=related

パトリオットミサイル搬入反対市民行動:習志野駐屯地前( 2007年 )

 http://www.youtube.com/watch?v=GmyFPaO6gQM&feature=related

 戦闘服を着た自衛隊員が市民に対峙している。


 震災後、自衛隊の存在が次第に大きくなっている。

 原発の警備が手薄で、テロの攻撃に耐えられない、テロへの対処は、自衛隊が行うべきだといった議論が
国会で行われるようになっいる。

 何がテロで、何が治安なのか、日本の歴史は、市民の権利と対峙する軍隊の危険性を十分に認識していると

 思うのだが。
 
PAC3
  
http://www.youtube.com/watch?feature=fvwp&NR=1&v=nlx6Xfj2CrE

 本当の「平和ぼけ」は、拝外主義者や、改憲主義者の人たちではないでしょうか。

  最終的に、統合幕僚長が危険を認識して、ミサイルの発射ボタンを押したとき、次に、どのような事態になるのか考えているのでしょうか。
 
 発射したミサイルが、ロケットを破壊したとき、どのような事態になると考えているのでしょうか。

 PAC3 は、戦争おもちゃの飾り物ではないのです。

 


県民の命を盾にする、PAC3 配備に反対。
 

 県民の命を盾にする、PAC3 配備に反対。



Posted by しゅんさん at 01:33│Comments(8)
この記事へのコメント
質問をさせてください。

弾道ミサイルでも衛星でも、地上に落下してくる段階では、PAC3で迎撃して構わないと思うのですが?

またPAC3の配備に反対する人が「迎撃ミサイルの配備が、攻撃される可能性を増やす」という理由で反対される場面を観ますが、具体的に過去の戦争・紛争で、PAC3を優先して攻撃…もちろん別タイプの迎撃ミサイル・それに近い兵器もふくんで・・・した事例などご紹介ねがませんでしょうか?
Posted by ライ麦狼 at 2012年04月10日 00:35
ライ麦狼 さん

 ありがとうございます。

 迎撃ミサイルを配備して攻撃された例というのは分かりません。
 
 しかし、迎撃議論がさらに進むと、危険のある敵の基地をたたくことも、自衛権の行使になってしまいます。
 
Posted by しゅん at 2012年04月10日 18:41
ご返答有り難うございます。

>迎撃ミサイルを配備して攻撃された例というのは分かりません。

どうしても、"そこ"なんですよね。
PAC3に限らず、多くの平和団体や「戦争反対」を叫ばれる人々が、軍事の知識や歴史を調べず、ぽんぽんと「○○すると××だ!!」と断言されるので、困惑することがおおいのです。
軍事知識の豊富な平和団体はいないものでしょうかね。
Posted by ライ麦狼 at 2012年04月10日 22:20
ではあなた方から、人工衛星またはその部品が地上に落下してきても撃ち落さないことを提案してみては?
また発射するそうですよ。
Posted by 9条バリア at 2012年12月08日 15:53
戦争の引き金を引くのは、ロケットを打ち上げる側だとおもうのですが
あっちの国が平和目的でロケットを打ち上げるだけではこのような事態にはならないはずです。

消防士が火を消す行為を危険な行為と批判するのではなく、火をつける側のことを真っ先に批判するべきだとおもいます。
Posted by 山中修吾 at 2016年03月16日 19:02
ロケットは落下した時点でそれはもうロケットではなく残骸ですよ
それを破壊したとしても文句をいうほうがおかしいとおもいます
仮にそれを理由にあちらが戦争だと騒いでも、無視すればいいと思います。

むしろ落下する残骸を放置する方が危険です。
またそれによっていらぬ怨みを産みます。

戦争は憎しみの連鎖と甘い願望から始まるのです。
目の前に迫ってくれる現実を正しく受け入れましょう
憎しみを産まない選択が、落下するロケットの破壊だとおもいます。

また日本に職業軍人はいません、それをいうなら武人だと思います。
日本に軍人がいると思っている貴方は憲法九条を理解していない。
軍隊を放棄しているのに、どこに軍人がいるのですか
そして自衛官のもつ装備や権限を承認するのは文民の長です。
貴方は文民統制すら理解しないし、憲法九条も理解していない
心のどこかで戦争を願っているのです
Posted by 山中修吾 at 2016年03月16日 19:10
北朝鮮の最近の行動をみてると怖くなるのですが、
本当に何も防衛しなくて大丈夫でしょうか。
対話で北朝鮮が何もしないでくれるのであれば、
政府にかわって私たちも北朝鮮の代表部にお願いのための行動や謝罪をすべきじゃないでしょうか?
そんことしたら逆に北朝鮮さんを刺激してまずいでしょうか?
それとも政府に狙われますか?
とにかく毎日怖いです。
Posted by ゲン at 2017年08月11日 18:12
その通り。日本人は丸腰で死ぬべきだ
Posted by 純日本人 at 2018年02月02日 21:52
 
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