
2012年02月26日
司令部壕説明板 「慰安婦」「虐殺」抹消問題
司令部壕に設置する説明版から、
「慰安婦」(性的奴隷)と「虐殺」の記載を抹消するとの報道がなされています。
私たちは、1992年に九州弁護士連合会で、「復帰20年の沖縄から 日本の戦後処理を問う」とのシンポを行ない、報告書を発表しました。
その際、「軍隊慰安婦」問題を調査対象とし、陣中日誌等の調査をしました。
陣中日誌には、「皇軍」と「軍人倶楽部」と称する慰安所との密接な関係が記載されています。
陣中日誌には、慰安所の設計図が記載され、軍隊がその建設作業を行なっていることが記載されていま す。
「橋●伍長以下53名ハ慰安所建設ヲ続行セリ」等、慰安所の建設に軍隊か駆り出され、
石兵団会報には、「慰安所」1時間利用の値段が、兵、下士官、将校の別で記載され、さらに、将校以上は
23時以降翌日朝までの利用料が記載されています。
司令部壕に「慰安婦」が存在していたか否かに関する調査はおこなっていませんが、沖縄が「外地」と同じに取り扱われ、「慰安所」が設置され、皇軍が深く関わっていたことは、沖縄戦後に残された陣中日誌、
石兵団会報に明確です。
このような資料は、すべて 防衛省に保管されており、九弁連調査の資料も、防衛省資料室に調査担当者が出向いて、その取得をしたものです。
九弁連報告書は、すでに残部がなくなっていますが、戦争マラリア、戦時遭難船舶 等、貴重な資料をまとめています。
軍隊慰安婦はいなかった、強制連行はなかったとの主張は、史実を歪曲するものです。
自虐史観などといって、教科書から事実を排除する動きがありますが、過去を隠そうとすることこそが、
自らの歴史を清算できない、もっと大きな、「自虐史観」です。
過去の事実を直視し、反省し、そこから、新たな歴史を始めるのが、正しい民族の自立です。
過去の歴史に対する反省は、侵害された太平洋、アジアの人たちへの反省の域にとどまらず、日本人自身の自らに対する歴史の反省です。
「自虐史観」は、史実を明らかにしようとするものではなく、「敗者の論理」で戦争をみるのではなく
「勝者の論理」によって歴史を見直してしまえといっているにすぎません。
「勝者」でも「敗者」でもなく、事実をまっすぐ視ることこそが、歴史です。
うそにうそを重ねる歴史は、必ず、ほころびます。
アメリカは、今だに、原爆投下を反省せず、何時も自分のために利益のなることが正しいという、勝者の論理による価値観を押しつけています。沖縄に対する対応もそうです。
でも、そのような人たちに限って、アメリカによる人権侵害に声を上げる人はいないのではないですか。

「慰安婦」(性的奴隷)と「虐殺」の記載を抹消するとの報道がなされています。
私たちは、1992年に九州弁護士連合会で、「復帰20年の沖縄から 日本の戦後処理を問う」とのシンポを行ない、報告書を発表しました。
その際、「軍隊慰安婦」問題を調査対象とし、陣中日誌等の調査をしました。
陣中日誌には、「皇軍」と「軍人倶楽部」と称する慰安所との密接な関係が記載されています。
陣中日誌には、慰安所の設計図が記載され、軍隊がその建設作業を行なっていることが記載されていま す。
「橋●伍長以下53名ハ慰安所建設ヲ続行セリ」等、慰安所の建設に軍隊か駆り出され、
石兵団会報には、「慰安所」1時間利用の値段が、兵、下士官、将校の別で記載され、さらに、将校以上は
23時以降翌日朝までの利用料が記載されています。
司令部壕に「慰安婦」が存在していたか否かに関する調査はおこなっていませんが、沖縄が「外地」と同じに取り扱われ、「慰安所」が設置され、皇軍が深く関わっていたことは、沖縄戦後に残された陣中日誌、
石兵団会報に明確です。
このような資料は、すべて 防衛省に保管されており、九弁連調査の資料も、防衛省資料室に調査担当者が出向いて、その取得をしたものです。
九弁連報告書は、すでに残部がなくなっていますが、戦争マラリア、戦時遭難船舶 等、貴重な資料をまとめています。
軍隊慰安婦はいなかった、強制連行はなかったとの主張は、史実を歪曲するものです。
自虐史観などといって、教科書から事実を排除する動きがありますが、過去を隠そうとすることこそが、
自らの歴史を清算できない、もっと大きな、「自虐史観」です。
過去の事実を直視し、反省し、そこから、新たな歴史を始めるのが、正しい民族の自立です。
過去の歴史に対する反省は、侵害された太平洋、アジアの人たちへの反省の域にとどまらず、日本人自身の自らに対する歴史の反省です。
「自虐史観」は、史実を明らかにしようとするものではなく、「敗者の論理」で戦争をみるのではなく
「勝者の論理」によって歴史を見直してしまえといっているにすぎません。
「勝者」でも「敗者」でもなく、事実をまっすぐ視ることこそが、歴史です。
うそにうそを重ねる歴史は、必ず、ほころびます。
アメリカは、今だに、原爆投下を反省せず、何時も自分のために利益のなることが正しいという、勝者の論理による価値観を押しつけています。沖縄に対する対応もそうです。
でも、そのような人たちに限って、アメリカによる人権侵害に声を上げる人はいないのではないですか。
Posted by しゅんさん at 12:49│Comments(0)