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2011年07月29日

日本国憲法と、「新皇国史観」教科書採用の危険

石垣市、竹富町、与那国町で構成される八重山採択地区協議会で、「新皇国史観」に基づく、教科書が採用される動きがあるのではないかとの危機感が、報道されています。
 皇民化教育の犠牲となった沖縄で、なぜ、こんな教科書の採択の余地があるのでしょうか。
 正しい歴史を伝えるべきであり、自分に都合よく歴史を解釈することは、許されないし、そのような歴史観で子どもたちが成長することは、再び悲劇をうむことになるでしょう。
 
 「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」という日本国憲法の基本的理念に対立するものです。
 
 「新皇国史観」は、日本国憲法と対立するものであり、民主主義と相反するものです。
 もっとも、長年政権を担当した自民党は、日本国憲法の否定を党是としており、民主党の一部にも、憲法の平和主義を否定し、武器三原則を、金儲けのために排除しようとする輩もいますから。
 日本国憲法は、空気のように存在するものではなく、積極的に護っていかなければ、つぶされてしまうあやうい存在になってしまっています。

 ところで、日本は、本当に民主主義になっているのでしょうか。

 学徒出陣で、学生を死に送り出した行進曲「抜刀隊」は、天皇に刃向かう者は成敗するという、日本で一番古い軍歌です。
  http://www.youtube.com/watch?v=cGDN8LBawoM

 高等工科学校 って、ご存じでしょうか、昔は、少年工科学校といっていました。
 中学校を出たばかりの子どもたちです、その子どもたちに武器を持たせ、戦争の訓練をしているのです。

 高校生と同じ年齢です。
  文部省通達では、高校生の政治活動を禁止しています、
 その一方で、国の定めた価値観に従って、命を差し出す教育は行われているのです。
 彼らの行進曲も、抜刀隊 です。
 http://www.youtube.com/watch?v=YB7KMN2hFr0&feature=related

 さらに、これにとどまらず、警視庁の行進曲も、抜刀隊 です。
http://www.youtube.com/watch?v=l21o0wtukHw

 日本の民主主義 って 何なんでしょうか。

 軍命 があったか、否か が大きな議論になってますが、私は、それよりも、無批判に特定の価値観を強要し、死を強制した、皇民化教育の危険性にこそ視点を置くべきだと考えます。

 立法、司法、行政と区別し、教育を、4権分立として保障すべきとの主張や、教育委員の公選制の問題など、教育の独立をもう一度考えてみる必要があると思います。

 とはいえ、私は、昭和維新の歌 がすきです、街宣車がこの歌をながしていると、つい、一緒に歌ってしまいます。でも最近、こんな理念をもった街宣車はあわないのですが。

 http://www.youtube.com/watch?v=J22KEJdNZJ4&feature=related

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Posted by しゅんさん at 00:33│Comments(0)その他
 
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